9/10(日) 22:19配信
朝鮮日報日本語版

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は北朝鮮の建国記念日だった9日、飼い犬を連れて青瓦台(韓国大統領府)の裏にある北岳山に登った。これに先立ち韓国の情報当局は、北朝鮮が9日に追加挑発を仕掛けてくる可能性があると指摘し、青瓦台は「挑発の兆候を綿密に見守っている」と述べていた。青瓦台の関係者は「(文大統領は)平常心を保ったまま北朝鮮問題を扱えるという姿を示そうとした。『国民の皆さんは安心してよい』という自信の表れ」と話した。

 青瓦台は10日「北朝鮮は9月9日には追加挑発を行わなかったが、10月10日(北朝鮮の朝鮮労働党創建日)の前後に挑発を仕掛けてくる可能性があるため、国家安保室を中心に警戒態勢を維持している」と説明した。文大統領はこの日、公式日程は入れておらず、対北朝鮮制裁案などについて話し合った。

 文大統領が登山したことは、北岳山で文大統領と遭遇した市民らが写真をインターネットに投稿したことでニュースが広まった。文大統領は半袖シャツに半ズボン姿で、飼い犬「マル」「トリ」と共に山頂まで登り、登山道では市民らとあいさつを交わした。

 文大統領は7月28日、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)級のミサイルを発射した後に夏休みに入り、同月31日に江原道平昌にある五台山に登っていた。野党からは「安全保障の危機という状況なのだから夏休みから早く復帰すべき」との声が上がったが、文大統領は韓国軍部隊の休養施設で夏休みの残り期間を過ごした。青瓦台はこのとき「軍の統帥権者として指揮権を行使する際にテレビ会議などが可能な軍部隊の施設が最適だと判断した」と説明した。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170910-00002226-chosun-kr