[ソウル 11日 ロイター]

韓国のロッテショッピングが中国国内のスーパーマーケットの売却などを検討していることが、同社関係者の話で明らかになった。中国と韓国の政治的緊張が来年も続いた場合、売却やその他の選択肢を模索するという。

この関係筋は「様々な選択肢を用意しておくのは当然だ」としながら、「詳しい計画に関する協議や決定はしていない」と語った。売却以外にどのような選択肢を検討しているかは明らかにしなかった。

韓国の朝鮮日報は9日、ロッテショッピングの親会社ロッテグループの幹部の話として、同社が中国で展開するロッテマート99店舗のうち最大50店舗を段階的に売却し、人員を削減することを計画していると報じた。

99店舗のうち74店舗は、非常口ドアが箱でふさがれているなどの違反を理由に消防当局によって閉鎖され、残りの13店舗は経営の悪化を理由に閉鎖している。

韓国が米軍の新型迎撃ミサイルTHAAD(サード)配備を決定して以来、中国は韓国製品の不買運動などを通じて韓国企業への圧迫を強めている。


2017年9月11日 / 11:04
https://jp.reuters.com/article/lotte-shopping-china-idJPKCN1BM03J