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▲左側からグギ・ワ・ジオンゴ、村上春樹、マーガレット・アトウッド。オンライン賭博サイト、ラドブロークスが挙げた2017ノーベル文学賞受賞有力候補1〜3位。韓国日報資料写真

スウェーデン王立科学アカデミーが10月2日、生理医学賞を始め、物理学賞(3日)、化学賞(4日)、平和賞(6日)、経済学賞(9日)等ノーベル賞の日程を発表した。

「ノーベル賞の花」と呼ばれるノーベル文学賞の発表日はまだ決まっていない。木曜日に受賞者を発表してきた伝統により10月5日または、12日になるものと見られる。

毎年「ノーベル賞の季節」になると、せわしくなる場所がある。受賞候補の作品版権を持つ出版社と英国の賭博サイト、ラドブロークス(Ladbrokes)だ。ラドブロークスは毎年ノーベル文学賞受賞可能性がある作家を対象に配当率を公開する。2006年、オルハン・パムク、2015年、スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチの受賞を当てたのをはじめ、2011年、2012年受賞者のトーマス・トランストロンメルと莫言を2位に予測するなど高い適中率を見せてきた。2014年受賞者アリス・マンローは受賞の可能性5位に選ばれた。

ラドブロークスが11日公開したノーベル文学賞受賞者賭け率を見ればケニア出身の作家、グギ・ワ・ジオンゴの賭け率1位(4対1)で最も有力な受賞候補に選ばれた。ジオンゴはアフリカ現代文学を代表する巨匠で脱植民主義文学運動を主導してきた。ニューヨーク大学校比較文学と英文学教授に在職し、少数言語と文化に対する著述と講演を続けている。

最近10年余りの間、アフリカ文化圏の受賞者がいない点と西欧文化中心主義からの脱皮という政治的な文学指向がくみ合わさって何年間か有力候補として注目された。(中略)

賭け率2位(5対1)は日本の作家、村上春樹だ。デビュー後ずっと政治的イデオロギーと関係ない「強力な個性」を武器にした彼の小説は純文学と大衆文学の特徴を混ぜた「中間小説」と呼ばれ、様々な国のベストセラー1位をさらった。彼は2009年エルサレム文学賞を受賞して中東平和を訴えた後、候補群に入った。2011年カタルーニャ文学賞(原発反対)、2014年ドイツベルト文学賞(戦争反対)等、各種授賞式で政治的所信発言をしてノーベル文学賞候補に急浮上した。彼の最新作「騎士団長殺し」で南京大虐殺告発が出てくる部分はノーベル賞受賞のための布石という解釈もある。

配当率3位(6対1)は、カナダの作家マーガレット・アトウッドだ。
(中略:賭け率3位以下の説明)

コ・ウン詩人も賭け率16対1で10位だ。

イ・ユンジュ記者

ソース:韓国日報(韓国語) 2017ノーベル文学賞受賞有力候補は?
http://www.hankookilbo.com/v/64fa6ec716974ac8895f97c6b57670f5