人気モデル水原希子がCM出演するサントリーの公式ツイッターアカウントに、差別表現を含むコメントが多数寄せられて物議を醸した。

水原は9月15日、自身のツイッターに「この世の中の人種や性別などへの偏見がなくなってほしい」とツイートし、「これからも強い心を持って、生きていこう」といった意思を表明している。

この騒動には、韓国メディアも敏感に反応。

■GDとの熱愛報道でお馴染み

「日本で嫌韓テロされた韓国系女優が一石を投じる」(『中央日報』)、「日本の“嫌韓派”に排斥された水原希子…“偏見なくなってほしい”」(『ヘラルド経済』)、「水原希子が米韓ハーフという理由で攻撃される」(『ハフポストコリア』)などと報じている。

水原は、K-POPグループ「BIGBANG」のG-DRAGONと熱愛報道が何度か浮上したことで、韓国でも馴染みのある芸能人だ。ただ、アメリカ人の父親と在日韓国人の母親の間に生まれたことが知られているにも関わらず、好感度はあまり高くない。

というのも、過去に靖国神社のみたままつりに参加したり、旭日旗の前でポーズを取っていたりする写真をSNSに掲載しており、“右翼派芸能人”“お騒がせタレント”というイメージが定着。

映画『進撃の巨人』に出演した際は、「朝鮮人強制徴用の悲しい歴史を抱えた軍艦島(=端島)で、セクシーな衣装を身にまとって写真を撮った」として、韓国ネット民から非難を浴びたこともあったのだ。

それでも彼女が日本でヘイト攻撃にさらされたとなると、「かわいそうに」といった擁護派が多く現れるかと思いきや、そうでもなかった。

ネット民からは「水原希子って右翼じゃなかったの?そんな人が偏見云々するのはおかしいと思いますが」「今まで散々嫌韓行為をしてきたくせに自分が不利になるとLOVE&PEACE。ふざけてる?」「頭が悪いと人生が辛いもんだ。そもそも日本人ずらしている君が悪い」といったコメントが寄せられている。

一方、「人と違うとすぐ注目される日本社会。韓国よりもひどく閉鎖的だな」「韓国や中国では右翼だと嫌われ、日本のネトウヨには日本人じゃないくせに日本で活動すると嫌われる。本当にかわいそう」「他の人間は気にせず、堂々とマイウェイを歩いてください」といった、水原を擁護する声も少数ながら見受けられた。

いずれにせよ、彼女が日本で活動する以上、それこそ「強い心を持って」やっていかなければならないのは事実。

2015年に行われた韓国のファッション雑誌「HIGHCUT」とのインタビューで水原は「(自分には)韓国人の血が流れている。韓国語もそこそこ出来る。今後、頑張って韓国で活動したい」と、“韓国愛”を披露したこともあるが、現状を見る限り、韓国で歓迎されるためには、まだまだ時間が必要になりそうだ。

2017年09月19日
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