従軍慰安婦問題をめぐり、毎週水曜日にソウルの日本大使館前で日本政府に謝罪や賠償を求めてきた集会が20日、1301回目を迎えた。2015年の日韓合意をほごにする勢いの韓国だが、キツ〜い“ブーメランの一撃”が炸裂した。ベトナム戦争で派兵された韓国軍兵士がベトナム人女性をレイプして「ライダイハン」と呼ばれる混血児が生まれた問題が、いま世界中で注目されている。英国の民間団体「ライダイハンのための正義」が先日、正式に設立されたのだ。在ベトナム韓国大使館前などに、混血児像が設置されそうだ。

「ライダイハンのための正義」は「ベトナムで韓国軍兵士の性的暴行に遭った女性たちが過酷な人生を送っていることを多くの人たちに知ってほしい」として、英国の市民活動家ピーター・キャロル氏の呼び掛けによって設立された。

「ライ」とはベトナム語で「混血」を意味し「ダイハン」は「大韓」。ベトナム戦争時に韓国人兵士が、13〜14歳の少女を含む現地のベトナム人女性数千人に対して性的暴行に及んで生まれた混血児を指し、5000〜3万人いるとされる。75年のベトナム戦争終結後は、共産党政権下で「敵国の子」として差別されてきた。

 慰安婦問題に関する2015年の日韓合意後も慰安婦像を増やし、対日非難を続けてきた韓国にとって、ライダイハン問題は頭を悩ます問題となっている。

「常に一方的な被害者をアピールする韓国にとって、ベトナム戦争時の韓国人兵士の蛮行問題はあまりに耳の痛い話。韓国政府はいまだ正式に謝罪も賠償もしておらず、ブーメランとなって国際社会から批判の目が向けられ始めている。おとなしいベトナム人の間でも韓国に対し謝罪を求める機運が高まっており、今後、国際社会に訴えかけていくのでは」(韓国社会に詳しい関係者)

 同団体は、等身大のライダイハン像を制作し、在ベトナム韓国大使館前などに設置することを検討しているという。慰安婦像を国内外に増設し続けている韓国にとって、まさにブーメランだ。

 その韓国では、旧日本軍の従軍慰安婦問題を巡り、毎週水曜日にソウルの日本大使館前で日本政府に謝罪や賠償を求めてきた集会が20日に1301回目を迎えた。

 韓国事情に詳しい文筆人の但馬オサム氏はこう語る。

「この行動は、韓国には契約の概念がないということを世界に知らしめることにほかなりません。つまり近代国家ではないということを自分から宣言したことになります」

 65年に日韓基本条約が締結され、日本と韓国は国交が結ばれた。

「日本はそのために有償無償8億ドルもの経済援助の他、さまざまな技術援助をしてきました。しかし『完全かつ最終的な解決』の日韓基本条約を無視し、ことあるごとにやれ慰安婦だ、やれ戦時徴用だと、あることないこと繰り返し、日本に金銭と謝罪を求めてきました。そうして交わした『最終的かつ不可逆的な(後戻りできない)解決』を明記した日韓合意さえもほごにしようというのです」(但馬氏)

 なぜ、このようなことが起こるのか。

 但馬氏は「韓国人は、国家よりも民族が上の概念だからです。国家と国家が勝手に結んだ合意などで、民族の恨みは消すことができない、というのが彼らの本音といえます。それから、韓国人は基本的に国家というものを信用していません。それは大韓民国成立後も何度も国家が国民に銃を向けたというトラウマも無縁でないでしょう」と指摘する。

 韓国では「済州島4・3事件」「保導連盟事件」「漢江橋爆破事件」「光州事件」など、国家によって殺された国民の数は数十万人とも言われる。

「日韓問題において国家同士の話し合いなど無意味。韓国人にとって、それは民族と民族の問題であり、恨みの問題なのです。また、亡き親の恨みを子が清算し水に流すなどということは、韓国流儒教からすれば、親不孝どころか人間としての徳を捨て去った畜生の世界のお話なのです」(同)

 韓国人にとって、慰安婦問題は国家間では解決済みだが、民族間の問題としてはいまだ解決せず、それどころか永遠に解決することはなさそうだ。

2017年09月21日 17時00分 東スポWeb
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