【世宗聯合ニュース】韓国人の死亡原因の1位はがんで変わりないが、先進国と比較するとがんによる死亡率は低いことが統計で分かった。その一方で、交通事故による死亡率は減少傾向にあるものの、先進国に比べると依然として高い。

韓国統計庁と経済協力開発機構(OECD)の統計資料によると、韓国の2016年の死者数は28万827人で、死因はがん(悪性新生物)が7万8914人と最も多かった。OECDの基準にすると、韓国のがん死亡率(人口10万人当たりの死者数)は165.2人となる。

 12年の183.3人から13年が178.9人、14年が175.0人、15年が168.4と低下が続く。統計庁関係者は「健康診断の受診義務付けが拡大し、診断技術も向上したことが、死亡に至る致死率を押し下げた」と分析した。

 OECD加盟各国の最新資料と比較すると、34カ国のうち韓国よりがん死亡率が低いのはメキシコ(14年、114.6人)だけだ。日本(14年、176.6人)や米国(14年、187.8人)など先進7カ国(G7)はいずれも韓国より高い。

 一方、韓国の交通事故による死亡率(人口10万人当たり、OECD基準)は16年に10.0人で、OECD加盟国ではメキシコ(14年、15.7人)、チリ(14年、12.3人)、米国(14年、12.0人)、ラトビア(14年、11.9人)、トルコ(13年、10.3人)に次いで高い。英国(13年、2.8人)や日本(14年、3.7人)を大きく上回った。

 韓国はOECD加盟国の中では高いほうだが、過去に比べると改善傾向にある。1995年の49.0人をピークに、98年が33.0人、2001年が27.4人 06年が19.9人と下がり続けている。昨年までの21年間で5分の1程度にまで下がった。統計庁はシートベルトの着用が義務付けられてから死亡率が大きく低下し始めたと説明した。

2017-10-02 10:40 聯合ニュース
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