2017年10月4日、韓国・ノーカットニュースは、韓国のサムスン電子が自社のスマートフォン製品から社名ロゴ「SAMSUNG」の表示を取りやめたことが、デザイン面での効果だけでなく海外での販売増につながったと報じた。

サムスンはデザイン面での「シンプルの美学」を追求するため、2016年春にリリースしたスマートフォン「ギャラクシーS7」から本体前面への社名ロゴの表示を取りやめている。これに先立ち日本では、15年にリリースされた「ギャラクシーS5」から本体前面のロゴ表示がなくなったが、同社は今年第2四半期(4?6月)に日本のスマートフォン市場でシェア8.8%を獲得し、米アップルとソニーに続き3位に上がった。

この現象について記事は「昨年3.4%まで(同社の日本での)シェアが落ちたことを勘案すれば、(今年6月発売の)『ギャラクシーS8』の製品を除いても、(シェア拡大には)社名表示をやめた効果が大きく影響した」と分析、ブランドイメージなどを消費者に伝えるための社名ロゴが、あるユーザー、ある国ではむしろ販売の障害になった例と紹介した。

このサムスンの「ロゴ消去」は米アップルに続いたものというが、韓国のLG電子も今年からこの流れに加わる。8月、ドイツで行われた世界最大のコンシューマーエレクトロニクスショー「IFA2017」で初公開されたLGのスマートフォン「V30」には本体前面のロゴ表示がなかった。LGの関係者は「V30はLGのロゴを背面に配置して、画面以外に何も前面にない極限のミニマリズムデザインに仕上げた」と説明している。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからは

「すっきりしていていいと思う」
「日本市場は外国製品に排他的だからね」
「ロゴは格好悪かったから表示をやめて正解」

など、ロゴ表示を取りやめたことへの肯定的な意見が寄せられた。

その一方で、

「ロゴをなくしたのは戦略というよりも、ディスプレーが大きくなって表示する場所がなくなったからでは?」
「ロゴマークを消したこととシェアには本当に関係があるのだろうか?」
「言われてみると確かにロゴがないね。今気付いた」
「ロゴのことまで気にしている人なんて、ほとんどいないと思うぞ」

など、その戦略と効果に懐疑的な声も。

また「プライドを捨てたね」「アップルのまねだな」などとメーカーをやゆするコメントもあった。


2017年10月5日(木) 6時20分
http://www.recordchina.co.jp/b178593-s0-c20.html