韓国には、サッカーワールドカップ(W杯)を日本、中国、韓国、さらには北朝鮮も含めた4カ国で共催するというプランが存在する。これは決して韓国の一部で浮上しているプランではなく、文在寅(ムン・ジェイン)大統領や大韓サッカー協会の鄭夢奎(チョン・モンギュ)会長も公式の場で言及しているプランだ。

 日本と韓国は過去にもW杯を共催したが、果たして日中韓朝の4カ国による共催など可能なのだろうか。中国メディアの今日頭条は6日、W杯共催に関する韓国のプランに対し、日本では否定的な声が上がっていると伝え、実現には「中国との協力は不可欠」と論じる記事を掲載した。

 記事は、世界経済の回復が遅れるなか、多くの国はW杯や五輪の開催に必要となる巨額の費用を単独で負担できなくなっているとし、国際サッカー連盟(FIFA)も2026年W杯の出場国拡大に合わせ、複数の国・地域による共催を推奨したと紹介した。

 続けて、FIFAにとって出場国拡大や2カ国以上による共催は、W杯の発展に向け、五輪のように立候補する都市が減少するという問題を回避するために必要な措置で、「巨大なマーケットである中国での開催を念頭に置いた改革だった」と主張した。

 中国にW杯の開催経験はないが、日韓との共催となれば「経験面の問題はクリアされる」とし、韓国はこのプランに非常に積極的だと記述。さらに、韓国では「(日本と共催の)2002年W杯が成功したのは韓国のおかげ」、「韓国はW杯開催に関して、アジアで最も豊富な経験を持つ」という意見まであると紹介した。

 一方、日本はもちろん、中国国内にも共催に反対する声が根強く存在すると紹介し、「日韓と協力してまでW杯を開催する必要などない」といった中国ネット上の強い声を掲載している。(編集担当:村山健二)

2017-10-11 08:12 サーチナ
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