8月23日から29日にかけて、「日朝友好を願う大学生・大学教員の会」が主催する「大学生・大学教員のための朝鮮ツアー」が行われた。10回目となる今回のツアーには、過去最多となる大学教員7人、大学生7人、在日同胞3人の計17人が参加した。

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平壌の各所を見学した(留学同中央提供)
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平壌外大の学生らと交流を深めた(留学同中央提供)

平壌外大生と交流

ツアーは、朝・日関係が極度に悪化し、日本社会の中で「北朝鮮バッシング」が吹き荒れる中、実際に朝鮮を訪れ、朝鮮の人々との交流を通して本当の朝鮮の姿を知り、真の朝・日友好について考える目的で実行された。

一行は、平壌に到着した日、朝鮮対外文化連絡協会主催の歓迎会に招待された。翌日からは、急速な済発展を遂げる平壌市、板門店や開城市内を見学。ツアーに通訳として同行した平壌外国語大学日本語学科の教員1人、大学生1人をはじめ、同学科の学生らとの交流も深めた。

団長を務めた山本かほりさん(愛知県立大学教授)は、「このツアーの特徴は、朝鮮の人々と交流できるプログラムにある。今年は長年の夢であった平壌外大生との交流も実現できた。参加者は、平壌外大生や農場員との交流を通じて『実際の朝鮮での生活はこうなんだ』と何となく理解できるようになり、様々な違和感を少しずつ解消していくようだ」と話す。

また、留学同代表団の訪朝と同時期に行われることも特徴だとしながら、「在日朝鮮人に『出会った』ことがない学生たちが朝鮮で生き生きと過ごす在日朝鮮人学生に出会い、そこから日本社会の問題を捉えなおす機会にもなる」とツアーの意義について語った。

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