海外からのテロリストの侵入に備えた関係機関の合同訓練が11日、対馬市の厳原港で行われた。約60人が参加し、情報伝達や連携の手順などを確認した。

対馬海上保安部や対馬南署、福岡入国管理局対馬出張所など7機関で構成する「厳原港港湾危機管理コアメンバー」が、水際対策や危機管理体制の強化を図るため、2005年から毎年実施。

今年は韓国・釜山港からの旅客船にテロリストが乗っているとの想定で行われた。

訓練では、下船して入国手続き中の男性客1人が偽造パスポートを使用していたことが判明。刃物を所持し、近くにいた客を人質にしたところを警戒中の対馬南署員が取り押さえた。

供述から船内に仲間1人が隠れていることが分かったため、海上保安官が捜索し、刃物と拳銃を持っていたテロリストを制圧した。

http://www.yomiuri.co.jp/local/nagasaki/news/20171011-OYTNT50160.html