自然法についてもコメントしておくと、自然法思想自体は中世より昔の古代から議論の対象になってきたわけで
近代的な革命によって自然法思想が克服された訳では無いねw 中世には権力が自然法に基づくと称して
いろいろ勝手な法律を作ったというのはおそらく事実といえようが、中世には法律制度がなかったかというと
実際は多くの実定法が存在していたわけで、中世が自然法的世界というのは正確ではないだろうねw
むしろ近代の思想家はいろいろなかたちで自然法を見直したわけで、ルソーは人為的な法がない自然状態を
人為的な差別が支配する実定法の世界ではない理想的な自然法が支配する世界と捉え
ホッブズは自然法の支配する世界は力のみが支配する世界と言ったわけであるねw
ロックの革命権の思想も自然法とは無縁ではないので、革命を正当化するのは、当たり前の話だが実定法ではなく
普遍的理性にもとづいた判断、すなわち自然法に基づいているといえようw