0001ねこ名無し ★
2017/10/20(金) 03:14:12.82ID:CAP_USER今回の党大会でどんな結論が出るにせよ、習主席の権力が強まるとの見方に異論はない。過去5年間で習主席は毛沢東、トウ小平に並ぶほどの党内権力を固めた。軍も確実に掌握した。一部で「習皇帝」という別称も付くほどだ。
習主席は同日、「中華民族の偉大な復興」を強調する一方で、国際情勢については、「現在の国内外の情勢は深刻であり、中国にとって非常に重要な時期だ」と指摘した。実際その通りだ。
習主席は絶対的権力に基づき、外交政策を指導する「外事工作領導小組」や2014年に新設した国家安全委員会を通じ、対外政策全般に対する本格的な検討に着手した。当然韓半島（朝鮮半島）戦略は優先順位に含まれるはずだ。
中国は胡錦濤政権下の外事工作領導小組で「北朝鮮の核を阻止しても、北朝鮮の政権を崩壊させるわけにはいかない」という原則を定めた。頭が痛い存在であっても、北朝鮮がないよりはあった方が対米戦略上有利だとの判断だ。
その原則は今も維持されており、国連の対北朝鮮制裁を骨抜きにした。北朝鮮はそれを利用し、結局は核武装や大陸間弾道ミサイル（ICBM）級の兵器開発に成功した。
しかし、中国も北朝鮮の核問題をめぐる綱渡りが限界に来ている。中国が巨額の黒字を上げている米中関係が影響を受けている。米国は金正恩（キム・ジョンウン）氏が米本土を攻撃可能な核搭載ICBMを保有することを容認できない。
中国は今後、北朝鮮と米国の間で選択の岐路に立つ。中国東北部の住民の間にも北朝鮮に対する疲労感が高まっている。特に金正恩氏が今年2月、実兄の金正男（キム・ジョンナム）氏を毒殺した事件は、中国国内の怒りを買った。
中国国内で「北朝鮮との関係を断絶するレベルにまで向かうべきだ」という主張が公にささやかれる状況を中国共産党も黙って見ているわけにはいかないはずだ。北朝鮮は中国の負担になるだけだ。それも負担がどんどん重く深刻になる。
習近平政権2期目の前半に中国の対韓半島政策がどう見直されるかによって、今後の韓半島問題、北朝鮮核問題の行方が変わってくる。当面は韓中関係の障害となった終末高高度防衛ミサイル（THAAD）問題が解決されなければならない。
習主席は韓国のTHAADについて、誇張された内容の報告を受けている可能性が高い。中国のメンツが傷つかないラインで決着を付ける知恵を探る必要がある。
両国は今、さらに大きなビジョンを描くべき時だ。さもないと、第2、第3のTHAAD問題が生じかねない。韓国には中国の戦略的利益を損ねる理由は何もない。北朝鮮の脅威さえなければ、韓中関係が悪化する理由もない。韓半島の未来が韓国にかかっていることは中国も承知だ。
それならば、中国と習主席はどんな韓半島が中国と韓国双方にとって利益になるかを原点から考え直す必要がある。
韓中が最近、560億ドル規模の通貨スワップ協定を延長したことは良いシグナルだ。習近平政権2期目のスタートをきっかけとして、韓中首脳会談を開き、虚心坦懐（たんかい）に懸案事項や両国国民の安全と発展について話し合えば、それ以上の成果を上げられる。
文在寅（ムン・ジェイン）大統領の対中特使外交が求められるタイミングだ。
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