2035年には韓国男性の3人に1人が一度も結婚しないとの見通しが発表された。女性まで合わせれば4人に1人が50歳になるまでに一度も結婚できないか、またはしないという。

これは、日本政府が予想した同年の日本の生涯未婚率推計とほぼ同じ水準で、それ以降は韓国が日本を追い抜き、「未婚大国」になる見通しだ。生涯未婚率とは、50歳前後まで一度も結婚をしたことがない人の割合(45−49歳と50−54歳の未婚率の平均)を言う。

統計庁は19日、「将来世帯推計の婚姻状態人口構成比によると、男女の生涯未婚率は2015年の8.0%から25年に現在の2倍にあたる16.6%、35年には3倍にあたる24.6%に上昇すると予想される」と発表した。

男性の生涯未婚率は15年の10.9%から25年に20.7%、35年は29.3%へと上がり、女性は同期間5%、12.3%、19.5%と増加するとのことだ。20年後の未婚率は女性は現在よりも3.9倍、男性は2.7倍に増えると推計される。

統計庁関係者は「婚姻件数が15年の30万件から昨年は28万件へと、11年以降、下降傾向が続いている。今年も7月までで昨年より婚姻件数が5%も減っており、未婚者が増えている。将来の人口推計は5年ごとに過去15年間の未婚率推移を踏まえて計算するが、毎回、推計したものよりも実際の未婚率の方が上回る。それだけ未婚率が急増しているということだ」と語った。

事実、15年の男性の生涯未婚率は、05年に7.6%、10年には9.2%と推計されていたが、実際の15年の数値は10.9%だった。女性の場合も、15年の未婚率は5.0%で、05年(3.9%)や10年(4.3%)の推計より高くなった。

韓国は1997年のアジア通貨危機以降、景気低迷で婚姻件数が減り、未婚率が高くなり始めた。婚姻件数は96年に43万4911件だったが、昨年は28万1635件と大幅に減っており、11年以降は減少傾向が続いている。

■2035年以降は日本の未婚率上回る

日本と比較すると、韓国の未婚率がどれだけ急速に高まっているかが分かる。日本では、生涯未婚率は男性が15年の23.4%から25年27.4%、35年29.0%に増え、女性は同期間で14.1%から18.9%、19.2%へと段階的に増えると予想されている。

一方、韓国は25年までは日本よりも未婚率がかなり低いが、35年には日本とほぼ同じ水準になると見られている。現在の韓国の高学歴世代である30代男女の未婚率は日本と同じか、むしろ高いためだ。

漢陽大学のイ・サムシク教授は「未婚者が増えれば増えるほど独身世帯も増え、生活安全に脆弱(ぜいじゃく)になる。途中で職を失ったり、収入が減ったりすると、周囲との関係が途絶えて『孤独死予備軍』になる恐れもある」と話す。

統計庁は、こうした30−40年間の未婚率長期推計を5年ごとに出している。人口総調査の年齢別婚姻状態(未婚・配偶者あり・死別・離婚)をもとに、最近15年間に結婚あるいは死亡する変動確率を求めた後、これを既存の人口にかけるという方法で推計する。

キム・ドンソプ保健福祉専門記者

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/10/20/2017102001006.html
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/10/20/2017102001006_2.html

http://www.chosunonline.com/site/data/img_dir/2017/10/20/2017102000927_0.jpg
http://www.chosunonline.com/site/data/img_dir/2017/10/20/2017102000927_1.jpg