2017年10月20日、今年9月までに訪日外国人客が2200万人に迫り、その消費額が年末を待たず初めて3兆円に達したと観光庁が発表したことを受け、韓国・朝鮮日報は日本の外国人人気がますます高まっている背景を解説する記事を報じた。

観光庁の田村明比古長官は上記の記録を発表した18日の会見で「(訪日客の消費額は)年間で4兆円をクリアできる」と強調した。記事はこうして「日本が自信満々な理由は、訪日外国人が大幅に増え続けているからだ」としている。

実際、訪日外国人客は2013年に1000万人を突破、昨年は初めて年間で2000万人を超えるなど、ここ5年で3倍近くにまで急増している。また、同期間で訪日客の消費額も2倍以上に増えた。

記事は消費増の背景に、中国や韓国などアジアからの訪日客による消費の持ち直しや伸びがあると解説している。

特に、数年前の中国人団体観光客による「爆買い」はほとんど見られなくなったものの、代わりに中国人の個人旅行客が増加・多角化し全体の消費底上げにつながったこと、また、韓国や香港からは格安航空便を利用して日本を訪れる新たな需要が生じているほか、東南アジアからの観光客も急増している現状を説明した。

こうして日本の観光産業が「爆発的な成長」をした理由と指摘されているのが、政府による積極的な働き掛けだ。

記事は、この成長が12年末の第2次安倍晋三政権発足から始まったとし、安倍首相が関係省庁を定期的に集め観光産業立て直しのためのアイデアを募ったことや、実際に観光インフラの整備や見どころの造成を行い成果を出したと紹介した。

一方の韓国は、一時期大挙していた中国人観光客が激減、日本人客も減る中で海外旅行に出掛ける人は増え、今年の観光収支は過去最高の赤字を記録している。

そんな韓国のネットユーザーたちは人気が高まるばかりの日本の状況を知り多くのコメントを寄せているが、「僕らも努力しよう」「一度来てくれた人たちが帰国して口コミで広めてくれるように、見どころや食べ物、韓国らしい文化体験など、いいイメージを持ってもらえるようにしないと」といった前向きな声はあまり多くない。

コメント欄には、「韓国の見どころはコンクリートマンションとぼったくりの二つ」「また行きたくなるような観光地、そんな所が韓国に一つでもあるかな?」「韓国は本当に見どころがない。そして基本は食べ物だけど、それすらもない」「ぼったくりに無秩序、汚らしさ、不親切…韓国でよく見られるシーン」など、自国の状況を省みて失望したような声が並んだ。(翻訳・編集/吉金)

http://www.excite.co.jp/News/chn_soc/20171022/Recordchina_20171022015.html