2017年10月23日、鳳凰網は、「平成の零戦」と呼ばれる日本のF2戦闘機と、中国のJ10戦闘機を比較する動画記事を掲載した。

まず、日本のF2については「日米共同開発計画の産物で、三菱が生産して2000年に就役した。

ロッキード・マーティンの協力によりF16をグレードアップさせた機種となり、双翼の面積を25%拡大、GE製F110エンジンを搭載、AESAレーダーを世界初搭載、AAM−3、AAM−4、AAM−5の空対空ミサイルを搭載可能、ASM−2空対艦誘導ミサイル4発を搭載可能などのスペックを持っている」と紹介。

しかし、「これは失敗作だった」とし、「製造価格が1億7100万ドル(約194億円)で、F16の4倍と非常に高くついてしまった。結局、単に日本の航空工業に戦闘機製造の機会を与えるだけのものとなった」と解説している。

一方、J10については「ロシアのAL−31ターボファンエンジン、1473Hパルスドップラー・レーダー、11カ所のハードポイントを持つ、PL−9、PL−12空対空ミサイル、ロシアのGSh−23機関砲を搭載する」と紹介。

「戦闘行動半径ではF2が520マイルとJ10の340マイルを上回る。レーダーでもF2の方が性能が上であり、先に敵機を察知可能。機体の重さはF2が若干重い。総じてF2の方が優位性がある」と論じている。

記事はさらに、両機の改良状況についても言及。J10BはAL−31FNエンジンへの装換で能力が向上したほか、レーダーのグレードアップが図られるとともに、近距離戦用の赤外線追跡装置が搭載されたと説明した。

かたやF2は早々に生産終了しており、既存機が改良型のAAM4B空対空ミサイル、J/APG−2レーダーに換装されていると説明した。

そのうえで「J10のレーダーはグレードアップしたものの、それでもF2には及ばない。ただ、近距離戦になるとJ10の追跡装置が強みを発揮する。これはF2には装備されていない」と解説。最終的には、それぞれに長所と短所があるとまとめている。(翻訳・編集/川尻)

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