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女性トイレ・更衣室・地下鉄駅・モーテルなどで女性を盗撮したと思われる動画が先日、盗撮動画・写真流通サイトに掲載された。女性が着替えをする姿、シャワーを浴びたりトイレで用を足したりする姿、地下鉄駅のエスカレーターを上がる姿など、典型的な違法盗撮のように思われた。

　ところが、とんでもないことが起こる。振り返った女性は幽霊のように長い髪を垂らし、白目をむいてこちら側をにらみつける。まるでホラー映画のワンシーンだ。そして、「盗撮された女性を自殺に追い込むのは、今これを見ているあなたかもしれません」「警察がこのサイトを見ています」と字幕が出る。

　これは、釜山警察庁が作成してインターネット上に掲載した偽の盗撮動画だ。同庁では「罪悪感なく盗撮動画・写真をダウンロードして見るネットユーザーに警告メッセージを与えようということで、このような偽の動画を作った」と説明した。

　釜山警察庁が先月17日から30日まで、韓国国内の23のファイル共有サイトにこの偽の盗撮動画を毎日170回掲載すると、2万6000回ダウンロードされたという。しかし、この期間中に該当サイトで流通される違法盗撮動画・写真は最高11％まで減少したとのことだ。釜山警察庁のチョ・ヒョンベ長官は「盗撮被害者が苦悩して極端な行動に走ったケースもあることを知らせ、盗撮動画の流通を減らそうという狙いから今回のプロジェクトを行った」と語った。

釜山＝ 権慶勲（クォン・ギョンフン）記者


2017/11/02 10:38 朝鮮日報／朝鮮日報日本語版
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