「全大協青瓦台」感性外交の破綻的帰結

[取材手帳]いつ頃国民が「Hail to the Chief」と叫ぶことができるのだろうか

≪中略≫

トランプ大統領は国会演説するときは、すべての事実を直接言及した。

ムン・ジェイン大統領本人はゴルフをしない、霞ヶ関ゴルフクラブでトランプ大統領と一緒にラウンドを楽しんだ安倍晋三首相のようにしないのならば、少なくとも歓迎晩餐会場にでもLPGAで活躍する韓国女性ゴルファーを招待していれば、国賓の心を捕らえるのにはるかに良かったのだ。

結局、慰安婦の晩餐会招待と「独島エビ」メニューの構成は、徹底的に相手に焦点を合わせた日米首脳間の出会いとは異なり、「私たちはこんなにやった」と、国内の支持者に向かって叫ぶことに過ぎなかったという指摘だ。

支持者たちだけを見つめて感性アイテムを取り出す「扇動の政治」が、また繰り返されたのではないか。青瓦台の参謀たちが誇る全大協式感性・扇動政治は、冷酷な国際政治の舞台では立つ瀬がない。

11日に行われた韓中首脳会談でも、何の実利も得られなかった。韓国が得たのはムン・ジェイン大統領が年内に北京に入ることを許可すると言う、訪中招請したことだけだったが、冊封のための入貢を許されたような奇異な感じさえする「成果」だ。

安保主権を放棄したという論議に巻き込まれている3不の約束(サード追加配置の放棄・MD参加の放棄・日米韓軍事同盟の放棄)にもかかわらず、韓中首脳会談の場では、習近平主席にサード(THAAD・高高度ミサイル防衛システム)の問題を言及された。

サード問題に言及したのだから、過去1年間に中国が行った非理性的な「サード報復」も一緒に挙げられているのが当然だが、これについては言及すらなかった。

韓国党のカン・ヒョサン報道官が12日の論評で、「10月31日、屈辱の韓中合意文をなぜ発表したのか」、「サード報復に対する最小限の遺憾表明も取り付けられなかったのは、中国の外交的欠礼であり、韓国の外交的無能を露わにした部分」と叱咤したのも無理もない。

北朝鮮の核問題においても全く得られたものはなかった。

トランプ大統領がせっかく韓国の国会を訪問して行った演説で、中国の国連安保理制裁決議積極的参加とともに北朝鮮との外交関係を格下げ、原油供給断絶などを圧迫したが、ムン・ジェイン大統領がこれを「てこ」として活用して、習近平主席との首脳会談で調子を合わせたという兆候は全く見当たらなかった。

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▲学生運動圏出身のイム・ジョンソク青瓦台秘書室長と祖国民政首席が会話を交わす中で、非全大協出身で3選議員と野党第1党院内代表・最高委員を務めた、チョン・ビョンホン政務首席が視線を下に向けている。

ソース:ニューデイリー 2017.11.12 16:13:47(韓国語)
http://www.newdaily.co.kr/news/article.html?no=360754&;imp=whot

続きます