同意のないセックスはなぜレイプなのか... 「性暴行」理解マニュアル

YouTubeのアカウント「君も私も」、「同意するセックス」の説明

茶の飲み方に比べた映像が6万3000件以上ヒット

性交を「お茶を飲む行為」と比べて、お互いに同意するセックスというのは何なのか、分かりやすく説明したYouTubeの映像が、ネチズンたちの間で話題だ。

YouTubeアカウント「君も私も」が16日に公開した、「お互いが同意するセックスは難しくない!」というタイトルの映像を見ると、解説者は「「よし、したい」が何を意味するのかわからない場合は、セックスをするという想像の代わりに、お茶を作ると想像してください」と説明を始める。

彼は続いて、相手が「お茶を飲みたいか」という質問に「はい」と答えてこそ、相手とお茶を飲むことができると言う。また、相手が「お茶を飲みたいか」という質問に「さあ」と答えれば、「飲まないこともある」という事実を悟らなければならないと言う。また、「最も重要な部分」として、「あなたがお茶を一緒に飲みたいといっても、他の人の喉に押し込む権利はない」、「もし相手がお茶を飲むことを拒否するのなら、最初からお茶を作らないように」と言う。

解説者は引き続き、多くの人のセックスに対する錯覚について、皮肉っている。解説者は「文字で「フフフ」と送ったとしても、お茶を飲みたいという意味ではなく、あなたが好きだといっても、あなたとお茶を飲みたいのではなく、お茶が好きだといっても、それを「あなたと」飲みたいわけではない」と説明する。 「お茶を一緒に飲む行為=セックス」と考えると、この比喩を容易に理解することができる。この映像は、16日に公開されてから4日後の20日午前現在、6万3000件のヒット数を記録した。

性交における「同意」の重要性については、いくら強調してもしすぎることはない。ニューヨークタイムズは、「専門家が男性の強姦犯について調べた」という記事で、強姦犯の特徴の一つとして、「(強姦犯たちが)ほとんどの女性の拒否を受け入れずにセックスをしたという事実は認めたが、これを強姦とは思わなかった」という点を挙げた。

実際、4月に米国の性暴力資料院(National Sexual Violence Resource Center)が1221人の成人を対象とした調査をみると、「同意のないセックスは性暴力」と答えた割合は84%だった。 16%は同意のないセックスを、強姦として認識していないということだ。同じ調査で、男性の33%と女性の21%は、「パートナーの一人が圧力を受ける状況で同意した性行為」を、性暴行として認識しなかった。

しばらく前からは、「同意のないセックス」という用語を使用してはならない、という主張も提起されている。ヴァンダービルト大学の哲学教授ケリー・オリバーは、昨年ニューヨークタイムズに「同意のないセックスはない。暴力に過ぎない」という社説で、「セックスという言葉自体が「同意」の意味を含んでいて、同意のないセックスという表現は矛盾」と指摘している。

ソース:ハンギョレ 2017-11-20 17:59(韓国語)
http://www.hani.co.kr/arti/society/women/819784.html
https://youtu.be/ASKBsBmZhDA