韓国大統領府が「妊娠中絶(堕胎)の実態調査を8年ぶりに再開する」と明らかにしたことと関連、医療関係者の一部からは「一日3000件以上の中絶手術が行われている」という声が上がっている。

大韓産婦人科医師会京畿支会のイ・ドンウク会長は今年初めの国会で行われた「違法妊娠中絶手術問題の解決策討論会」で、「一日平均3000件以上の中絶が行われていると見られる」と述べた。

保健福祉部(省に相当)は2005年と10年に調査を実施、中絶件数は05年が34万2000件、10年が16万8000件との集計を出した。これらを総合すると、一日約460件(10年)から3000件の中絶が行われていることになる。

「中絶をした」と告白する女性や医療スタッフは少ないため、正確な集計は容易でないというのが医療関係者の説明だ。

現行法上、中絶は「遺伝学的障害や身体疾患または感染症がある」場合や「強姦(ごうかん)による妊娠」の場合などで例外的に許可されている。これに背いて中絶した女性は1年以下の懲役、または200万ウォン(約20万円)以下の罰金に、中絶手術をした医師は2年以下の懲役に処せられる。


2017/11/27 10:32
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