「不当なぼったくり論争があった宿泊料金が下がっている。心配せず五輪を見に来てください」

来年2月、平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)を行う崔文洵(チェ・ムンスン)江原(カンウォン)知事は29日、ソウル光化門(クァンファムン)のある食堂で開かれた記者懇談会に参加し「最高1泊に50万ウォン(約5万1800円)まで上がった宿泊料金が最近28万ウォンまで落ちた」と話した。崔知事は「ソウルと江陵を行き来するKTXが22日に正式開通すれば、江原道の主な地域宿泊の料金は10万ウォン台まで落ちるだろう」とし「道庁は事業主がリーズナブルな宿泊料金を策定するように努力している」と強調した。

崔知事は「五輪が成功するかどうかは江原道の成功と同様」とし「多くの日程を五輪の成功のために消化している」と話した。彼が最も気を遣っている部分は「宿泊料金の安定化」だ。

彼は「最近、道庁が五輪競技場から1時間以内にある宿泊施設を対象に全数調査を実施した」として「その結果、料金を全部支払った契約率は25%に過ぎず、契約金だけを支払っておいたものを含めても35%程度とまだ低い水準」と説明した。KTXが公式開通すればソウル〜江陵(カンヌン)間を半日で行き来できるようになり、ソウルと江原道の宿泊施設が競争体制に入るため、価格はさらに落ちるだろうと強調した。近いうちに江原道には一流ホテル5つがオープンするなど宿泊施設の供給も増え、値下げに影響を及ぼすと彼は付け加えた。

江原道は合理的な宿泊料金の策定に向けて訪問客に価格情報を公開するサービスである五輪統合案内コールセンター(1330)を30日、開設した。崔知事は「宿泊と共に料理や交通、文化行事など五輪に関する情報をワンストップで提供する」とし「コールセンターは韓国語や英語・中国語・日本語など4つの言語が支援されるため、外国人観光客の便宜も解決できるだろう」と話した。彼は「宿泊料金の負担がなくてこそ人々が江原道を訪れて長く滞在する」とし「江原道が人々で賑わってこそ道民所得の増大にもつながるだろう」と強調した。

江原道が平昌冬季五輪の成功的な開催のために挙げた5大課題は、宿泊や興行、寒さ、北朝鮮、競技場の事後活用などだ。興行は最近、五輪入場券の販売率が上昇し、希望的に転じた。先月26日、基準として57.6%の販売率となった。ただし、入場券22万枚中1万1000枚万が売れたパラリンピックが問題だ。崔知事は「11月29日が平昌パラリンピックG−100日だった」とし「江原道は教育部などと協議して学校の現場実習として五輪を見に来るように促している。このため、教育部が200億ウォンの予算を編成した」と説明した。

五輪の時、韓国を訪問する外国人がまた再び韓国を訪れるように多様な文化行事も準備している。五輪期間中に文化五輪の行事として計150公演が開かれる。崔知事は「五輪競技を観戦して江原道の素敵な風景と多様な食べ物、文化体験をするように万全の準備をした」と強調した。五輪期間に江原道は体感温度氷点下15度の強い寒さが予想される。彼は「寒すぎると競技や公演が目に入らない」とし「温熱マットの設置、携帯コンロの支給など競技場内外の防寒対策を講じている」と話した。

彼は北朝鮮のミサイル挑発も外国人の踝をめぐらせる要素に挙げた。崔知事は「北朝鮮の挑発は五輪の興行を阻害する要素」とし「江原道がその間、北朝鮮との疎通ルートは多くあったが、今は全部切れていると話した。彼は「厳しい状況だが、希望を失っていない」とし「北朝鮮が五輪にどのような形であれ参加して平和五輪になるように願っている」と話した。

江原道は五輪が終わった後「五輪開催都市」の遺産を引き継いでいく権利であり、義務を持っている。江原道は五輪に使う12競技場のうち8競技場の事後活用案を決めた。だが、まだスライディングセンターとスキージャンプ台など4つは事後活用方案を確定することができなかった。崔知事は「この施設は一般人の使用が制限されるため、活用案を講じることが容易でない」とし「商業的運営が不可能なだけに中央政府が引き受けて体育施設として運営してほしいと持続的に要請している」と話した。


2017年12月01日13時48分 [中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/053/236053.html?servcode=400&;sectcode=400
http://japanese.joins.com/article/054/236054.html?servcode=400&;sectcode=400