【ソウル聯合ニュース】韓国外交部の林聖男(イム・ソンナム)第1次官は7日、韓日関係の専門家らでつくる「セト(SEOUL・TOKYO)フォーラム」主催の国際会議で講演し、「この半年の短い期間に両国首脳の会談が2回開かれ、電話会談を9回したことだけをみても韓日関係で意思疎通がいかに活発になっているかが確認できる」と述べた。

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10月18日、ソウルで開かれた外務次官会談で握手を交わす林氏(右)と外務省の杉山晋輔事務次官=(聯合ニュース)

林氏は「(今年初め)両国関係が相当厳しい局面を迎えたことは事実だが、5月に文在寅(ムン・ジェイン)政権が発足してから幸いなことに両国の意思疎通が再び活性化し、信頼回復の契機がつくられた」と説明。「今年の韓日関係を振り返ってみると、より未来志向の方向に進むための陣痛の過程だったのではないかと思う」との認識を示した。

 韓国政府の対日外交に関しては、過去の歴史は歴史問題として管理し、別途に未来志向の発展のための協力を行っていく「ツートラック」のアプローチが基本方針だと改めて説明した。

 林氏は北朝鮮問題にも言及。「北は今年も無謀で無責任なミサイル挑発を続け、9月には6回目の核実験まで強行した」として、「韓日両国はこうした最大の足元の課題である北の核とミサイル問題に効果的に対応するため、さまざまなレベルの意思疎通を続け、緊密に協力してきた」と述べた。

 その上で、来年は韓日関係の飛躍のために重要な年と強調。1998年に当時の金大中(キム・デジュン)大統領と小渕恵三首相が発表した「韓日共同宣言」を取り上げ、「宣言の精神を引き継ぎ、実践できる方策を韓日関係の専門家らが共に考え、青写真を示すことを期待している」と促した。


2017-12-07 17:24 聯合ニュース
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