◆「家族をこれ以上、悲しませないで」横田早紀江さん、真意を都合よくねじ曲げる言説に苦言

北朝鮮による拉致被害者、横田めぐみさん(53)=拉致当時(13)=の母、早紀江さん(81)は21日に行われた参院拉致問題特別委員会の閉会中審査に参考人として出席し、「いろんなことを自分の思いで書かれる方とか、新聞とかいろんなところに載せられて、びっくりして『こんなこと私は言っておりません』ということがたくさんある。
家族をこれ以上悲しめないでいただきたい」と訴え、早紀江さんの真意を都合よくねじ曲げる言説に苦言を呈した。
その後の質疑でも、早紀江さんは新聞報道の内容を否定した。

有田芳生氏は神奈川新聞が掲載した早紀江さんのインタビュー記事(7日付)を引用し政府なり私たち政治家に対する『一体、何なんだ』『信じてよかったのか』という思いがあるのか」と質問した。
早紀江さんは、記事が発言の趣旨を正しく伝えてないとの考えを示し、「『違うんじゃないかということで、抗議しなさい』と息子からメールがきた」と述べた。
ただ、「面倒くさいことをぐちゃぐちゃ言いたくないので、もう何を思っていただいても結構ですよ、ということで、私は何も言いませんでした」と語り、あえて抗議しなかったことを明かした。

写真:参院拉致問題特別委員会で、北朝鮮による拉致問題に関する質問を聞く、参考人の横田早紀江さん(右)と斎藤文代さん=21日午後、国会・参院第22委員会室
http://www.sankei.com/images/news/171221/plt1712210037-p1.jpg

産経ニュース 2017.12.21 22:20
http://www.sankei.com/politics/news/171221/plt1712210037-n1.html