こんなしょうもない本読んでないでこれを読め

『先進国・韓国の憂鬱 少子高齢化、経済格差、グローバル化』大西裕著 中公新書 2014

これは歴代大統領の福祉政策、経済政策を分りやすく解説している
それらが、実益ではなく右と左のイデオロギー対立に影響されてるのがよく分る
右と左の対立の根本は国家のアイデンティティに関るものだ
左は、北朝鮮は抗日パルチザンが建国した正当な国家であり、韓国は日本の植民地からアメリカの植民地に変わっただけだと考える
右は、それに対抗するために、韓国は1919年の独立運動により建国されたいう神話を作り上げた
池上彰などは、これを全く理解せず、韓国の憲法前文は「反日」でできているなど間抜けなことを言っている
ロウソク集会は、少女が在韓アメリカ軍の装甲車に轢かれた事件が始まりである
韓国人の怒りは、これ自体ではなく、これに対する裁判権がアメリカにあり、しかも無罪になったということにある
このとき作られた少女像が今の慰安婦像であるのは問題の本質を突いている
慰安婦問題も、韓国人にとってはヒューマニズムの問題ではなく、国家主権の問題なのである
日本では、竹島は国家主権の問題で、慰安婦はヒューマニズムの問題と考えるが、韓国ではそうではないのである
ヒューマニズムは両国で共有できるが、国家主権は共有できない
だから、竹島の問題と同じく、解決することはほぼ不可能と思ったほうがよい