韓国で日本への関心が急速に低下?慰安婦合意より対北・対中関係優先か

2018年1月2日 7時0分
ざっくり言うと

韓国国内における日本への関心は、急速に低下しているという
人々は自らの生活に直結する、北朝鮮や中国との関係に関心を持っているそう
慰安婦合意見直しを迫る「世論の強い圧力」は、実は存在しないと筆者


なぜ韓国で日本への関心が急速に低下しているのか

2018年1月2日 7時0分
文春オンライン

 韓国にとって2017年は激動の年だった。この年の1月、韓国の大統領は朴槿恵であり、国会で弾劾された彼女は、その有効性を争う憲法裁判所の判断を待つ立場にいた。ソウルをはじめとする韓国の主要都市では、弾劾支持派と反対派の双方による大規模デモが展開され、街には殺伐とした雰囲気すら漂っていた。

 3月には朴槿恵の罷免が確定し、5月に行われた大統領選挙にて進歩派の文在寅が当選した。文在寅を待っていたのは苛酷な状況だった。国内では与党は全議席の3分の1をわずかに超える議席しか有しておらず、新政権は全ての閣僚を任命するのに半年以上を費やした。国外では北朝鮮が核やミサイルの実験を繰り返し、ポピュリスティックな傾きを持つトランプ新アメリカ大統領が、過激な言動を繰り返した。中国や日本との関係も円滑には程遠く、問題は山積しているように見えた。

 さて、それから8ヶ月を経た今、韓国はどうなっているのか。最初に指摘すべきは、与えられた劣悪な条件を考えれば、新政権が予想より遥かに高いパフォーマンスを見せていることだ。文在寅の支持率は12月第1週の段階で依然70%台の高い水準にあり、文在寅は高い国民的支持を利用して巧みに野党の反対を押さえ込んできた。

http://news.livedoor.com/article/detail/14106682/