李明博(イ・ミョンバク)政権当時、アラブ首長国連邦(UAE)のムハンマド王子の提案で両国による原油の共同備蓄事業が実現したが、後の朴槿恵(パク・クンヘ)政権末期に中断していたことがわかった。

この事業はUAE産の原油600万バレルを全羅南道麗水の石油備蓄基地に保管し、有事の際に韓国が優先的に使えるようにしたもの。

李明博・元大統領の回顧録によると、2010年に来韓したムハンマド王子は李元大統領に「神が我々に石油を与えたのは、我々だけが使うためではない。友人にも分け与えよという意味だ」「原油価格が国際的に不安定化しても(韓国は)心配しなくても良い」などと話したという。

この結果、韓国とUAEは2011年に覚書を交わし、12年に本契約を締結した。契約期間は原油が韓国に最初に到着してから3年とされていた。その後、13年9月にUAEから200万バレルの原油を積んだタンカーが麗水の備蓄施設に入港し、契約が発効した。国際エネルギー機関(IEA)によると、600万バレルは韓国で7日分の消費量に相当する。

しかし政界関係者や石油公社などによると、この契約は2016年8月に満了した後、延長はされなかったようだ。石油公社のある関係者は「契約の延長に向け協議を行ったが、双方の提示する条件が合わなかった」「契約が延長されなかった理由については明らかにできない」としている。

その結果、UAEは麗水の備蓄基地に保管されていた自国の原油を17年6月までに全て売却した。一方で629万バレルのUAE産原油を備蓄している日本は、17年末までだった契約期間を19年末まで延長している。


2018/01/08 09:25
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