>>1の続き。


■「文化大革命」をめぐる新旧教科書の違い

【現行版】

・文化大革命は単独の学習項目

・「動乱と災難」の見出しをつけ、原因について「党と国が資本主義復活の危険に直面していると毛沢東が誤って認識した」と説明

【新版】

・文化大革命は別の学習項目の中で説明

・「動乱と災難」の見出しは削除

・原因は「党と国が資本主義復活の危険に直面していると毛沢東が認識した」と説明し、「誤って」という表現を削除

・「人の世に順風満帆な事業はなく、世界の歴史は常に曲折の中で前進してきた」との説明を追加

・「中国の夢を実現するための努力奮闘」という学習項目を追加

(新版はネットに出回った内容に基づく)
     
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〈文化大革命〉 1966年、共産党内の路線対立を背景に、毛沢東主席が階級闘争の継続などを訴え大衆を動員して始めた政治運動。「紅衛兵」と呼ばれた若者らが毛と対立する政治家や知識人などを攻撃し多くの犠牲者を生んだ。76年に終結するまで、国全体が混乱。共産党は81年の決議で「指導者が誤って引き起こし、党と国家、人民に深刻な災難をもたらした内乱」と総括した。


>>おわり。