記事入力 : 2018/01/29 23:52 / 記事修正 : 2018/01/30 00:08

北朝鮮、金剛山での合同文化公演の中止を通告
「韓国メディアが北朝鮮を冒とく」
夜中に一方的な通知

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▲金剛山での南北合同文化行事の事前点検のために訪朝した韓国側の視察団。写真は23日、金剛山文化会館の内部を確認する視察団のメンバーたち。/写真提供=韓国統一部


 北朝鮮が、来月4日に予定されていた金剛山での合同文化公演を「中止する」と一方的に通告してきたことが29日分かった。

 韓国統一部(省に相当)によると、北朝鮮は29日午後10時10分ごろ通知文を送ってきたという。通知文には、韓国メディアが平昌五輪に関する北朝鮮の措置を冒とくする世論を拡散させている上、北朝鮮内部の祝賀行事の是非まで論じているため、行事を中止せざるを得ないと書いてあったという。

 統一部は「北朝鮮の一方的な通報によって、南北が合意した行事が開催できなくなることは極めて遺憾だと考える」と表明した。さらに「ようやく南北関係改善の第一歩を踏み出した状況で、南北は共に、互いを尊重・理解する精神に基づいて合意事項を必ず履行しなければならない」と強調した。

 北朝鮮側が真夜中に一方的に「中止」と通告してきたのは今回が初めてではない。北朝鮮は今月20日に予定されていた「芸術団」の視察団派遣についても、前日の真夜中に突然「取りやめる」と通告してきた。北朝鮮はこのとき、突然の派遣中止の理由を一切説明しなかった。

 2月4日に予定されていた金剛山での南北合同文化公演は、平昌冬季五輪の事実上の前夜祭と見なされていた。当初、公演は金剛山の文化会館で、韓国側のK−POPを含む現代の音楽と伝統音楽、北朝鮮の伝統音楽、南北の競演を行う方向で調整されていたという。

 また、南北は金剛山での合同文化公演の日程について事実上合意していたが、発表が遅れた。日程発表が遅れた理由は、行事が国際的な対北朝鮮制裁に違反するとの議論が巻き起こったためだと伝えられている。

イ・オクチン記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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