「外交の世界において、たとえ外交の世界でないとしても『私があなたと100%一致する』というのは相当な場合でなければ言わない方が良いのではないか」

8日に開かれた衆議院予算委員会で野党・立憲民主党の本田平直議員が河野太郎外相をこのように追い詰めた。

彼は「トランプ大統領と100%一致するというのはこちらでもあちらでも(両極端で)すべて(無条件)一致するということ」とし「米国が北朝鮮を先制攻撃しようが、反対に米国が日本のように北朝鮮と距離の近い国家の核危険には背を向けて遠距離の核だけに中断するように(北朝鮮に)求めるなら、日本に大きな問題になるのではないか」と話した。

引き続き「それでも日本という国の首相と閣僚が毎日(トランプ氏の選択と)100%一致すると話しているとそれが妥当なのか。米国が先制攻撃を強行しようが、(反対に)日本を裏切って北朝鮮とむやみに連携しようが、全部100%一致するということか」と鋭く批判した。

米国が北朝鮮を攻撃すればその被害は日本など周辺国がそのまま受けざるを得ない状況にもかかわらず、トランプ氏が何を言おうが両手を挙げて歓迎する安倍首相の対応を強く批判したわけだ。

守勢に追い込まれた河野外相はまともに回答することができなかった。「米国が国連憲章を違反する行動(攻撃)を取るとは考えない」とか「過程を前提にした質問には答えない」としてコメントを控えた。

本田議員は「北朝鮮がいかなる爆発(攻撃)をしなくても先制攻撃、それとも先制攻撃とその似たような措置を確かに米国が取らないのか」として河野外相を責め続けた。

本田議員の質問には安倍首相が掲げている対米密着外交に対する政界と日本社会一部の懸念が反映されている。「日本は米国と常に100%共にある」「北朝鮮に対するすべての選択肢がテーブル上にあるというトランプ大統領の立場に全面的に同意する」という話をオウムのように繰り返してきた安倍首相に対する反感が表れているということだ。
(中略)

安倍首相はトランプ大統領就任後、自身と6回も首脳会談を行い、20回近く電話会談をしたということを誇らしく思っている。このため、トランプ氏との電話時間がどれほど長く、どれほど頻繁に通話をしているのかが日本国内では日米同盟の強固さを測る基準になったような雰囲気だ。

米国と日本の指導者間の蜜月関係はかつてもあった。お互いを「ロン」「ヤス」と呼んで「ロン・ヤス時代」と呼ばれた1980年代、ロナルド・レーガン元大統領−中曽根康弘元首相の組み合わせがあった。また、日本の首相が米国大統領と記者たちの前で歌手エルヴィス・プレスリーの歌を歌うなど「日本は米国のプードル」とまで呼ばれた2000年代のジョージ・W・ブッシュ元大統領−小泉純一郎元首相時代もあった。だが、安倍首相は「両国の歴史の中で今が最も強い同盟関係」としてトランプ−安倍首相の組み合わせが過去最高だと自信を持っている。

安倍首相は韓日首脳会談と五輪開会式の出席のために9日平昌に出発する直前にも記者会見で「日本と米国は100%共にあるということを(7日会談で)マイク・ペンス副大統領と確認した」という話を繰り返した。

安倍首相がトランプ氏との親密な関係を外交成果として全面に出すほど「安倍流のプードル外交」に対する日本国内の拒否感も少しずつ大きくなっている。

ソース:中央日報/中央日報日本語版<「安倍流のプードル外交」に逆風、「トランプ氏の選択に100%支持が妥当か」>
http://japanese.joins.com/article/493/238493.html