産経新聞 2018年2月14日 19時37分
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 【江陵=時吉達也】アイスホッケー女子の1次リーグ最終戦で13日、大会で最も注目を集める北朝鮮と韓国の合同チームと対戦し、接戦の末に勝利を収めた日本。

 会場内は観客らが一斉に「統一旗」を振って合同チームに声援を送り、異様な盛り上がりを見せた。

 競技場周辺のテント型関連施設が閉鎖される程の強風をものともせず、会場前は試合開始の7時間以上前の朝9時から、当日券を求める来場者が行列を作った。これまでの日本戦も観戦したという大阪府の会社員、古谷貴徳さん(45)は「雰囲気が全く違う」と驚いていた。

 運動団体が観客に配布した「統一旗」が会場全体にはためく中、試合開始早々に日本が続けて2点を奪うと、座席案内のボランティアの男性は「あんまりだ」とふくれた様子でつぶやいた。日本の応援団は周辺を運動団体の学生らに囲まれ、やや控えめに喜びを表していた。

 一方、徐々に攻勢に出た合同チームは第2ピリオドで公式戦初得点を奪取。会場は一気にヒートアップし、北朝鮮のいわゆる「美女応援団」も立ち上がって飛びはね「すばらしい選手たちだ」と連呼した。