https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180223/k10011339731000.html
朝鮮総連中央本部に発砲 男2人逮捕
2月23日 6時56分

23日午前4時前、東京・千代田区にある朝鮮総連=在日本朝鮮人総連合会の中央本部の前に右翼団体の関係者と見られる2人組の男が車で乗りつけ、拳銃の弾を数発撃ち込みました。警戒に当たっていた警察官が建造物損壊の疑いで男2人を逮捕し、詳しい状況を調べています。

捜査関係者によりますと、23日午前4時前、東京・千代田区にある朝鮮総連の中央本部の前に2人組の男が車で乗りつけ、門の扉に向けて拳銃数発を撃ち込んだということです。弾は門の扉に当たりましたが、けが人はいないということです。

近くで警戒に当たっていた警視庁の機動隊員が、建造物損壊の疑いで男2人をその場で逮捕しました。

捜査関係者によりますと、男2人は右翼団体の関係者と見られるということで、現在、警視庁が詳しい状況を調べています。

朝鮮総連中央本部とは
朝鮮総連は昭和30年に在日朝鮮人の権利擁護を目的に結成され、活動拠点である中央本部は北朝鮮と在日朝鮮人とを結ぶ「事実上の大使館」とも呼ばれています。

昭和38年に今の場所に移ったあと、昭和61年、結成30周年を記念して現在のビルに建て替えられました。地上10階、地下2階の建物の中には、キム・イルソン(金日成)主席の誕生日を祝う催しなどが開かれる大会議室や、議長や副議長ら幹部の執務室が置かれていました。

中央本部の土地と建物は、4年前に高松市の会社が競売で落札し、その翌年に山形県酒田市の会社に転売されましたが、その後も同じ場所で朝鮮総連の記者会見などが開かれていることから、活動拠点としての使用が続いていると見られています。