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無年金・低年金が貧困の大きな要因であることに傾注して見てみましょうか?

在日コリアンの高齢者は、なぜ貧困が多いのでしょうか?
主な背景は、過去の就労形態と年金制度にあります
かつては就職差別が厳しく、韓国・朝鮮人が大手企業に就職するのはきわめて難しく、公務員への道も閉ざされていました
このため町工場、商店、飲食店などの自営業、あるいは中小事業所や現場の労働者として働いてきた人が多いのです

 国民年金制度は、82年1月1日より前は、外国人は加入できませんでした
81年に日本が難民条約を批准するのに合わせ、国民年金法と、児童手当法、児童扶養手当法などの国籍条項が削除され、外国人も対象になりました
国民健康保険法は83年の法改正で国籍条項が削除されました
それまでは多くの社会保障・社会福祉制度から、外国人は排除されていたわけです

 国民年金の場合、国籍条項で加入できなかった期間は、老齢基礎年金の受給資格を得るのに役立つ合算対象期間(カラ期間)になります
しかし制度改正の周知不足で、82年当時に35歳以上だった人は、今から入っても60歳までに必要な加入期間(25年間)に届かないと思って入らない人がかなりいたそうです
また受給権を得ても、保険料納付期間が少ないと老齢年金の額は少なくなります
障害基礎年金も、生まれつきの障害で82年当時に20歳を過ぎていた人は受給できません
厚生年金保険なら国籍条項はありませんが、小さな個人事業所は、適用外です

 それらの結果、在日コリアンには無年金・低年金が多いわけです
日本人とは異なる事情があることがうかがえますね?
一概に「出て行け」とは言えない日本政府の
事情を忖度してください

ご理解いただけましたか?