MeToo:前忠清南道知事、性的関係認めるも威力・偽計は否定

 安熙正(アン・ヒジョン)前忠清南道知事が、自身の秘書に対する性的暴行疑惑と関連、検察に「性的関係を結んだのは事実だが、威力や偽計によるものではなかった」という趣旨の説明をしていることが分かった。同氏の弁護人側は11日、本紙の電話取材に「事実をありのまま説明した。今後も誠実に聴取に臨むだろう」と語った。

 安熙正前知事は9日午後5時、ソウル西部地検に出頭し、約9時間半にわたり聴取された。10日未明、聴取を終えて外に出てきた際、自身を告訴したキム・ジウン氏について「私を支持し、私のために一生懸命にしてくれた参謀だった。申し訳ない。その喪失感と背信感、すべて申し訳ない」と述べた。検察は安熙正前知事に対して近日中に再び出頭を求める予定だ。

 キム・ジウン氏は9日午前から9時間半にわたり告訴人の聴取を受け、10日午前帰った。同氏は検察で、「安熙正前知事の要求に対して拒否の意思を明らかにしたが、随行秘書として知事の求めに逆らえず、威力による性暴力被害を受けた」と主張したという。

 検察は11日、安熙正前知事とキム・ジウン氏の周囲の人々を参考人として呼んで事情を聞いた。検察は双方の説明や押収物などを分析、性的暴行かどうかや、時期・経緯などを重点的に調べている。出張・宿泊記録なども確保して確認しているところだ。安熙正前知事は昨年6月から今年2月まで、ロシア・スイス・ソウルなどでキム・ジウン氏に対して4回性的暴行を振るい、強制わいせつ行為も頻繁にしていた容疑が持たれている。

 安熙正前知事から7回にわたり性的暴行や強制わいせつ行為をされたと告白した前知事のシンクタンク「より良い民主主義研究所」の女性職員も今週中に告訴状を提出するとのことだ。

クォン・ソンミ記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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