『ミスト』2007年/アメリカ/125分/監督フランク・ダラボン/原作スティーヴン・キング
 
とある平和な湖畔に住む平凡だが幸せそうな一家。ある日その湖に濃霧が発生して周辺地域を覆いつくし、
やがてその霧の中から奇怪な生物が大量に現れて人々を襲い始める。つか基本食われる。
主人公は幸せな一家の夫で、幼い息子とスーパーに買出しに来てる最中状況に遭遇。パニくりながらも
居合わせた客や顔見知りとともにスーパーに立てこもる。で、「立てこもって救援を待つ派」と「自力で脱出派」に
別れて緩やかにギスギスし始める。さらに大方の予想通り「これは神の与えた試練なので黙って食われましょう」
とか言い出すおばはんもいる。主人公はと言うと、なんせ自宅に妻と乳幼児がいるから自力で脱出、何としてでも
帰宅したい。
ここまで登場人物のキャラも行動も『感染しないこと』以外基本、ゾンビセオリーを遵守する。
人体破壊を含むほとんどのCG、一部特撮によるイフェクツもリアルで過不足なく、ほどよくグロい。
 
とまあ。この手の量産型SFホラーしてはアベレージなわけだが。原作の中編に極めて忠実なわけだが。
映画化される何年も前に既読で、キングの中ではどっちかといや結構好きな小説なわけだが。
 
ラストだけが【原作とは違う】のだ。 個人的には今世紀に入ってからこれほどの鬱ラストを観た記憶は他にない。
 
※地雷率/映画の出来不出来とは無関係に 極大