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 中国メディア・東方網は27日、「どうして今なお、多くの人が日本はすぐに原子爆弾を作り出せると信じているのか」とする記事を掲載した。

 記事は、「原子爆弾というと、多くの人が日本について語る。日本が米国に制圧されていて良かった、さもなくば日本が持っている能力によってすぐに原子爆弾が作り出せるかもしれない、と言う。日本人は単に押さえつけられているだけで、原子爆弾を作る技術を持っているというのは、本当にそうなのだろうか」とした。

 そのうえで、「実際、日本には現在原子爆弾はない。一方で多くの原子力発電所を持っている。しかし、これは日本にとって核兵器を発展させるうえでの経験とは言えない。なぜなら、民用技術と軍用技術はやはり違うからであり、原子力発電所を作れることが、すぐに原子爆弾を作り出せることを意味するわけではない」と論じている。

 また、「日本では原子力発電所を建設してきたことで多くのプルトニウム元素を蓄積し、米国も日本に対してプルトニウム資源の自己処理を認めている。しかし、これらの資源で原子爆弾を作れるわけではない。これらのプルトニウムは純粋ではなく、爆弾を作るには純度を高めなければならない。この純度を高める技術こそが日本にとっての最大のネックであり、米国が早々に全面的に封じてきたものなのだ」とした。

 そして、「日本は決してそんなに簡単に原子爆弾を作れるわけではない。日本に対して警戒心を持つのはいいことだが、必要以上に相手を高く見積もる必要はない」と結論づけている。(編集担当:今関忠馬)