5/1(火) 17:09配信
西日本新聞

「徴用工像」の設置巡り市民団体を強制排除 韓国・釜山 100人が重機を使って持ち込み

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韓国警察当局は1日午前、釜山市の日本総領事館前に、日本の植民地時代に徴用された労働者を象徴する「徴用工像」を設置するために集まっている市民団体メンバーらの強制排除を開始した。

⇒【画像】韓国・釜山市の日本総領事館前で労働者像の設置をしようとする市民団体と取り囲む地元警察

 団体は韓国労組の全国組織、民主労働組合総連盟の釜山地域本部などで構成。約100人が4月30日夜に重機を使って像を総領事館近くに持ち込み、警備していた警察と衝突する騒ぎとなった。

 メンバーらは1日朝まで現場で座り込みを続け、午前10時ごろ、像を総領事館側に10メートルほど移動。警官約400人が、制止を振り切るメンバーらを排除している。

 総領事館前には2016年12月、別の団体主導で従軍慰安婦問題を象徴する少女像が設置され、日本政府は駐韓大使や釜山総領事の一時帰国など強い対抗措置を取った。日本側は労働者像についても設置に強く反発。日韓関係への影響を懸念する韓国政府は4月中旬、労働者像は総領事館前でなく「(同市内の)国立日帝強制動員歴史館に設置するのが適切」とする見解を市民団体や釜山市などに通知。団体が反発していた。

=2018/05/01付 西日本新聞夕刊=
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180501-00010010-nishinpc-int