2018/5/13
米朝会談直後 トランプ氏来日へ調整 6月中旬
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30438010T10C18A5MM8000/
 日米両政府は6月12日にシンガポールで開く米朝首脳会談の直後の6月中旬にトランプ米大統領が来日する方向で調整に入った。
トランプ氏が安倍晋三首相に会談内容を直接伝える機会にする。4月に日本の首相と会ったばかりの米大統領がこれほどの短期間で
会談を重ねるのは異例。北朝鮮に強固な日米同盟を示すことで、つけいる隙を与えないようにする。…

  米朝首脳会談に合わせ中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席もシンガポールを訪れるとの観測がある。
中国は米朝主導で核問題が動くのを警戒しているからだ。…

 米朝首脳会談の直後に首相がトランプ氏と会うことには同盟関係の誇示という利点がある半面、リスクもある。
来日の目的は日本から会談結果に同意と支持を取り付けることだ。日本側は仮に会談結果に不満だとしても、
トランプ氏に面と向かって反発しづらい展開になる。会談結果が既成事実となりかねない。
 米メディアには米朝首脳会談への批判的な論調もある。劣勢がささやかれる11月の米中間選挙に向けて「成果」を焦ったとの解説や、
トランプ氏とその周辺によるロシアとの不透明な関係を巡る疑惑「ロシアゲート」からの視線を遠ざける思惑を紹介している。