Record china
配信日時:2018年5月19日(土) 17時40分

2018年5月19日、外国人客が日本各地で「観光公害」を引き起こしている、と韓国紙が報じている。年間3000万人近くに増えた観光客による生活ストレスが日常化し、国民が悲鳴を上げている、と指摘。「観光振興との間で正解を模索しなければならない悩みが当分の間、日本社会を困らせるだろう」と影の部分に焦点を当てている。

日本政府観光局によると、日本を訪れた外国人数は昨年2869万人を記録し、過去最高を更新した。11年の622万人から5倍近く増えた計算で、安倍晋三首相が観光振興をアベノミクスの看板事業に掲げて取り組んだ結果でもある。東京オリンピックが開かれる20年の誘致目標は4000万人だ。

「観光公害」について、中央日報は「外国人観光客が年間700万人も集まる由緒ある京都、世界の都市のうち観光客数が最も速いスピードで増えているという大阪、ここに神戸と奈良まで集まっている関西地方を筆頭に、北海道や関東地方など、日本全域が射程圏だ」と報道。「住民たちの日常が明らかに疲弊した。ゴミが急増し、電車・地下鉄の中が騒々しくなり、行きつけの食堂が観光名所に変わって大変な混雑になるのはもうニュースではない」と伝えている。

京都に関しては「無理やり舞妓さんの写真は撮らないでください。畳に土足で上がらないでください。飲食店にドリンクや食べ物を持ち込まないでください。レストランのドタキャンはやめてください。帽子やサングラスをしたまま参拝しないでください」との「京都のあきまへんパンフレット」を市が作成したと説明。「観光客によって満員バスが日常化され、出勤時間帯の会社員がバスに乗れない場合が多いという」と紹介している。

東京・銀座の場合も「休日の銀座は車両の乗り入れが統制されて『歩行者天国』になる。その半分以上は明らかに外国人観光客だ。押し寄せる観光客ために『世界で最も美しい繁華街』といわれた銀座の名声にもひびが入っている。高級商店前の大理石のオブジェには『ここに座らないで』という注意書きが中国語・英語・日本語で書かれている」と言及。「菓子袋一つ落ちていなかった2010年代初期までの銀座通りとは違い、清潔状態も完全に変わってしまった」としている。

さらに、許可制だった民宿が申告制に緩和される『民宿解禁』政策が6月中旬に実施されれば、「安宿に外国人が集まり、地域住民との葛藤、それによる社会的費用が頂点に達するとの懸念の声もある」と解説。「日本政府は民宿禁止解除を『外国人を呼び集める神の一手』としているが、住民には災難になり得るということだ」と皮肉交じりに述べている。(編集/日向)

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