名探偵のジレンマとか名探偵の無能とか言われることについて。
本格ミステリの王道展開は、閉鎖的空間で不可能状況での殺人が起きて皆が右往左往しているうちに第二第三の殺人が起きる。犯人はこの場にいる人物の中にいるはずなのに分からない。疑心暗鬼が巻き起こる。
そんな中で居合わせた名探偵が見事な推理を展開して事件を解決。晴れて大団円。まぁ、王道だわなw
ところがだ、そもそもそんな有能な人物ならそもそも事件を未然に防げないの?少なくとも第二の事件は防げよ、という疑問が出て来てしまうw
推理小説作家にしてみればこれがなかなか頭の痛い問題だった。
特に人気の出たキャラの立ったシリーズの名探偵は、いくつもの事件に遭遇しながらいつも事件を防げない。しまいにはあいつは死に神に憑かれているんじゃないかとまで言われる始末。
この問題を解決するために作家はけっこういくつもの手法を生み出していったのだが、俺個人の見解ではこれがテンプレ的解決法というのは見たことがない。