2018年6月22日、サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会で、大方の予想を裏切りコロンビアに勝った日本。W杯でアジア勢が南米チームを撃破したのは初めてだった。
中国版ツイッターの検索キーワードランキングでは「日本が勝った」が1位となり、韓国紙は「世界が驚いた侍ジャパン」と報じている。

W杯の舞台でアジア勢の南米勢に対する過去の戦績は、通算17試合で0勝3分け14敗。日本は初出場の1998年フランス大会でアルゼンチンに0−1、2006年ドイツ大会でブラジルに1−4、
前回ブラジル大会でコロンビアに1−4で敗れた。10年南アフリカ大会では決勝トーナメント1回戦でパラグアイに0−0で引き分けたが、PK戦の末に敗退。5回目の挑戦で歴史的勝ち星を挙げた。

「アジアのサッカー強国」を自負する韓国は1986年にアルゼンチン、90年にウルグアイ、94年にボリビア、2010年にはアルゼンチン、ウルグアイとそれぞれ対戦したが、いずれも勝つことはできなかった。
日韓共催の02年大会では準決勝にまで進んだが、南米勢との対戦はなかった。

日本代表チームの快挙に中国ネットは騒然となり、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)の検索キーワードランキングでは19日のコロンビア戦終了からわずか数十分で「日本が勝った」が1位となった。
中国中央テレビのスポーツチャンネル(CCTV5)は、今大会で強豪国が苦しんでいることを受け、「また番狂わせ!」と題して試合を詳報した。

中国のポータールサイト・捜狐は、日本代表を称賛する記事を掲載。「アジアの国がようやくW杯で心地よい時を迎えられた。
試合を見たすべてのサッカーファンは、日本サッカーの発展がもたらした変化に感心せざるを得なかっただろう」とたたえた。

韓国・中央日報は「世界が驚いた侍ジャパン、全敗での敗退を予想したが…」「韓国が果たせなかったアジア初の南米チーム制圧」などと報道。
「海外メディアが驚きの反応を見せている」として、「試合前、日本はコロンビアの相手にならないと考えられた」「日本は否定的な視線を向けていた人々を驚かせ、W杯の話題のチームに浮上した」などと伝えている。

一方で同紙は平均年齢28.17歳と、今までの代表チームで最高齢の日本代表を「おっさんジャパン」と紹介。
「日本は4月、成績不振のためハリルホジッチ監督を解任し、西野朗・日本サッカー協会技術委員長を監督に選任するなど落ち着かない雰囲気が続いていた。
監督が交代しても特に変化が見られないという批判も多かった」と言及し、皮肉っぽく「初戦で反乱起こしたおっさんジャパン」ともしている。(編集/日向)

Record China / 2018年6月23日 7時40分
https://news.infoseek.co.jp/article/recordchina_RC_617372/