http://www.sanspo.com/soccer/news/20180629/jpn18062917000085-n1.html

 韓国紙の中央日報電子版は29日、サッカー・ワールドカップロシア大会で28日、日本代表が強豪ポーランドに0−1で敗れるも、フェアプレーポイントの差で2大会ぶり3度目の決勝トーナメント進出を決めたことを伝えた。

 H組で国際連盟(FIFA)ランキング61位の日本は、西野朗監督(63)が先発メンバー6人を入れ替えた最終戦で同8位のポーランドに敗れた。1勝1分け1敗で勝ち点4から伸ばせなかったが、勝ち点や得失点差などで並んだセネガルを今大会から導入された「フェアプレーポイント」2差で上回った。しかし、試合終盤に1点を返すのではなく、守備陣を中心に選手間でボールを回し続けた消極的なプレーにスタジアムはブーイングの嵐。時間稼ぎに終始したことが試合後に批判を集めた。

 同紙は「ベスト16落ちでも拍手受けた韓国、ベスト16行きでもヤジ飛ばされた日本」との見出しで、日本の決勝トーナメント進出を報じた。「フェアプレーの成績でかろうじてH組2位になったが、この日のポーランド戦だけを見ると、最低の成績に近い試合を繰り広げた」と伝え、「ボールを回すことにだけきゅうきゅうとして、攻撃意志も見せなかった。ポーランドも勝ち点3に満足しようとするかのように、それ以上の威嚇的な攻撃をしかけることはなかった。このような雰囲気が10分続くと、観衆はヤジを飛ばした」と試合を振り返った。

 また、別の記事でも「日本がフェアプレー点数制度のおかげでかろうじてワールドカップ(W杯)決勝トーナメント(16強)進出を果たした」と掲載した上で、「日本の『フェアプレー』はポーランド戦の終盤のボール回しでくすんだ」と日本がリードされながらも時間稼ぎに徹した姿勢を批判した。