■日本の戦力と経験値は韓国より下と分析する韓国紙 「実質的な敵は“目”だ」と主張
 
森保一監督率いるU-21日本代表は9月1日、アジア大会男子サッカー決勝でU-23韓国代表と相まみえる。金メダルを獲得すれば兵役免除となる韓国について海外メディアも報じているが、「本当の敵は日本ではない」と韓国紙「中央日報」が指摘している。

U-23代表世代が出場するアジア大会だが、日本は2020年の東京五輪を見据えてU-21代表で出場し、各国3人まで認められているオーバーエイジの招集も見送った。

韓国はA代表のエースFWソン・フンミン(トットナム)、FWファン・ウィジョ(ガンバ大阪)、GKチョ・ヒョヌ(大邱FC)と3人のオーバーエイジを招集。さらにFWイ・スンウ(ヴェローナ)らU-23世代の海外組を呼び寄せるなど本気モードで今大会に臨んでいる。

アジア大会決勝の日韓対決は史上初となるなか、「極東と呼ばれる二つの国、それも23歳以下の選手たちの対決を全世界がこれほど注目した事例があるだろうか」と報じたのは、韓国紙「中央日報」だ。

海外メディアが韓国の兵役制度について紹介していると記し、「ドイツ、イタリア、スペイン、イギリスなどの欧州に加え、最近では米国も韓国の動向に関心を示している」と伝えた。

記事では「冷静に言って、日本の戦力と経験値は韓国よりも下だ。日本は21歳以下の若い選手で構成。一方の韓国はソン・フンミンをはじめ、最前線から最後尾まで精鋭を揃えた」と分析。

そのうえで「今回の韓日戦で、私たちが越えなければならない対象は、日本ではない」と続け、「実質的な敵は“目”だ」と主張している。

■もし決勝で日本に負けたら――。プレッシャーに耐えられるかどうかが最大のポイント
 
記事で「目」と挙げたのは、「金メダルでなければ失敗」と眺める外部の視線だという。グループリーグ第2戦で韓国がマレーシアに1-2と敗れた際には「衝撃の敗戦」と批判が巻き起こった。

もし決勝で日本に負けたら――。宿敵に敗れた場合、厳しい目に晒されるのは明白としながら、そうしたプレッシャーに耐えられるかどうかを、同紙は最大のポイントに挙げている。

さらに「チームに向けられている不信の目を全て根絶しないといけない。今は称賛と激励で自信を高める時だ」と指摘し、周囲の“目”に動揺して生まれるわずかな迷いや弱気が命取りになると分析した。

「終了のホイッスルが鳴る瞬間まで集中力を維持しなければならない」

“敵は内にあり”と主張する韓国メディア。アジア大会決勝の大一番で、日本と韓国はどのような激闘を繰り広げるのか。日韓だけでなく、世界から熱い視線が向けられている。


2018.08.31
https://www.football-zone.net/archives/132222
https://www.football-zone.net/archives/132222/2

※中央日報の記事
<アジア大会>全世界が注目する韓日戦…本当の相手は日本でない
https://japanese.joins.com/article/599/244599.html?servcode=600&;sectcode=640