日本の研究体制も、韓国を笑っていられる状態じゃなく、危機的らしいよ。

2015年の記事 「日本のノーベル賞は、過去の研究の果実」 (グラフはソースで)
http://blog.goo.ne.jp/toyodang/e/66fda06802e29f013e26f5d41f769b01
これはやばすぎる:日本の工学系論文数はすでに人口5千万の韓国に追い越されていた!!

 更新がままならず、僕のブログは科学技術の「選択と集中」についての考察の最中でピ
タッと止まってしまっているのですが、この事実はやはり日本国民の皆さんに知っておい
ていただかいといけないと思い、キーボードに向かいました。

 この5月に国立大学協会に提出した報告書では、日本の学術論文数が惨憺たる状況
になりつつあり(人口当り論文数の国際ランキングは35位以下)、その最大の要因は、
大学の研究従事者数および研究時間が海外諸国に比べて少なく、かつ減少しているこ
と、そして、財務的には大学への基盤的な公的研究資金(特に国立大学への基盤的運営
費交付金)の減少の影響が大きいことを示しました。

 僕の国大協への報告書は、8月24日のJBpressの記事「研究力が低迷、日本の大学
がこのままではダメになる」でも取り上げられ、そこでは「豊田レポート」と名付けられています。
 「豊田レポート」では、学術分野別の論文数について、特に「工学系」の論文数が著しく減少
していることをお示ししました。国際競争力が強く、今までがんばってきた分野ほど落ち込み
が激しい。

 工学系の中でも「物質科学(matearials science)は、日本のお家芸的分野であったと思うの
ですが、その論文数が急速に減少し、そして、実は、人口5千万の韓国にすでに追い抜か
れていたのです。2002年ころはアメリカと肩を並べて世界1,2を争っていましたが、その後
急速に論文数が減少、韓国とインドに追い抜かれて、国別では第5位になってしまいました。
(グラフ略)
 それでも論文の「質」や「注目度」が上がれば、まだ救いがあるのですが、論文の被引用
数(注目度の指標)の相対的な多さを示す「相対インパクト」でも、世界平均の「1」に至らず、
韓国よりも低い値なのです。つまり、人口5千万の韓国の方が、論文の「数」においても「質」
においても、人口が約2.5倍の日本よりも上回っている。
(以下略)