https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20181001-00000036-jnn-int
TBS系(JNN)

 北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ)外相が、アメリカに住むコリア系住民との親睦会に極秘で参加したことがJNNの取材で分かりました。

 「北朝鮮のリヨンホ外相がやってきました。これからNYに住むコリア系団体との親睦会に参加します。今、店の前で迎えられました。団体の幹部とみられます。非常ににこやかな様子です」(宮本晴代記者)

 北朝鮮の李容浩外相は、ニューヨーク市内の高級中華レストランで、コリア系住民が開いた親睦会に極秘で参加しました。

 店内には南北統一を掲げたポスターが貼られ、李外相は30人あまりの参加者を前に、「北朝鮮は非核化に向けて努力している。アメリカはこれにふさわしい行動を取るべきだ」と語り、制裁の解除を訴えました。

 関係者によると、李外相は勧められたワインを口にし、気軽に握手にも応じたということで、アメリカや日本との会談など主要な外交日程を終え、くつろいだ様子だったことがうかがえます。

 「朝鮮半島の非核化に向けては、米朝関係の正常化が前提、不可欠となります」(北朝鮮国連代表部 リ・キホ参事官)

 また、これに先立って、北朝鮮国連代表部の幹部がニューヨーク市内で開かれた朝鮮半島問題に関するシンポジウムに登壇しました。

 非核化の前に、アメリカからの見返りとして「朝鮮戦争の終戦宣言を求める」との立場を強調しました。北朝鮮の外交官がこうした公の場でしゃべること自体、極めて珍しく、二度目の米朝首脳会談を前にアメリカに揺さぶりをかけた形です。