「反日」のために歴史無視して中国と手を組む?
それに1945年以降の“解放後70年史”を振り返れば、韓国にとって共産主義・中国は北朝鮮と手を握った明らかに侵略国である。中国の介入・侵略による南北分断は、いまなお進行中の現実である。
 この現実を無視して中国の誘いに乗るのかどうか、保守政権として朴槿恵政権の歴史認識が厳しく問われるところだ。
 ところが一方で韓国政府は「光復70周年を北朝鮮と共同で記念したい」(統一省)と言い出している。現代史を「金(日成・正日(ジョンイル)・正恩)王朝史」として教えるなど、
自由民主主義の韓国とは水と油の歴史認識で支配された北朝鮮と、いったいどんな共同記念行事をやろうというのだろうか、今から見モノである。
「歴史認識」で頭を悩ませるのは韓国のほうだ
70年前の日本敗戦後の1945年、南北は米ソにより分割支配され、48年になって米ソ支援の下、南には大韓民国、北には朝鮮民主主義人民共和国が別々に誕生している。そして2年後には両者で戦争までしている。
「誰が戦争を始めたのか?」を含め、このあたりの歴史認識を南北でどう共有しようというのだろう。
 韓国では「歴史認識」というと日本を非難し日本に要求するものとだけ思われているようだが、人ごとではない。大いに悩んでもらおうではないか。
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