【時論】危機の韓国自動車産業、構造調整なしに未来はない(2)

10/8(月) 16:36配信

中央日報日本語版

このように多くの問題を抱えている韓国自動車産業が生存し、再び成長する代案は何だろうか。最も基本的には自動車産業の生態系を変えることから始まるべきだろう。すべての取引が標準化とモジュール化を基盤に作られた競争力のある部品をもとに成り立たなければいけない。この場合、部品会社も特定自動車企業に依存せず、自由にグローバル化を推進できる。

二つ目、自動車産業の構造調整が必要だ。もちろん韓国自動車部品産業の競争力は優れている。しかし市場も小さいうえ、同じ部品で競争する会社も多く、規模が小さくて競争力がない会社も多い。自動車産業で売上高500億ウォン(約50億円)以下の規模は大きな意味がない。構造調整ファンドのようなものを設立して、いくつかの部品会社を買収・合併して規模を拡大したり、投資したり、業種の転換をするよう誘導する必要がある。構造調整ファンドのような外部資金が部品会社に入ることになれば、自動車企業との関係がより水平的になり、市場確保のためによりグローバル志向的になる可能性が高い。

三つ目、個別企業単位の競争より協業や協同を通じた競争が可能になるよう構造化しなければいけない。中小企業は基本的に資源や人材が不足し、規模の経済の利点を得られない。協業や協同はこれを容易にする。R&D、流通、デザイン、試作品製作など政府の支援も個別企業よりは協業や協同組合のような単位でするのが効果的だ。

最後にグローバル化だ。グローバル化の核心は人だ。グローバル化できる人たちが自動車企業に集まるように積極的なインセンティブ制度を設計して維持する必要がある。個別企業が人材を誘致するのが難しければ協同組合方式で規模を拡大し、人材プールを共有するのも方法だ。

キム・ヨンジン/西江大経営学科教授/リセットコリア諮問委員