2018年10月21日、韓国・SBSは、米国防総省が発表した米韓合同軍事演習延期の決定を、翌日に韓国国防部が撤回するという「非常に珍しい状況が発生した」と報じた。

米国防総省は20日、「12月に予定されていた米韓空軍による合同軍事演習を延期する」と発表した。米朝首脳会談開催に向け、北朝鮮に配慮する狙いとされている。

しかし韓国国防部は21日、米韓軍事演習に関する記者懇談会を非公開で行い、米国の延期発表について「確定していない」と明らかにしたという。同部関係者によると、シンガポールでの会談でマティス長官が軍事演習の延期を提案したが、チョン・ギョンドゥ長官はデータリンクを活用する方法で調整する案を逆提案した。これに対しマティス長官は「検討する」と答え、今月末の米韓安保協議会で最終決定が下されることになっていたという。

記事は「韓国国防部が米国の公式発表と異なる内容を記者たちに説明するのは非常に異例のことであるため、その背景に関心が集まっている」と伝えている。

これに、韓国のネットユーザーからは「裏で何か大きなことが起きている気がする。文在寅(ムン・ジェイン)政府が大きなミスを犯したのでは?」「米国が文政府を信頼していないことを表す行動。米国はついに、軍事的な面で韓国をパッシングし始めたようだ」「韓国防衛から徐々に手を引く米国。米国と離れていく韓国の未来は一体…?」「文大統領はまるで北朝鮮の操り人形。そんな人を信じて訓練などできないよ」「深刻な問題は、米国が日本自衛隊との訓練に力を入れ始めていること。米韓同盟より日米同盟が主になってきている」などと懸念する声が数多く寄せられている。

一方で「自主防衛!自主平和!」「戦争より平和がいい。文大統領頑張れ!」との声も見られた。(翻訳・編集/堂本)

ソース
レコードチャイナ 配信日時:2018年10月22日(月) 11時40分
https://www.recordchina.co.jp/b637417-s0-c10-d0058.html