【ソウル聯合ニュース】韓国軍は29日から来月2日まで、単独の指揮所演習(CPX)「太極演習」を実施する。合同参謀本部が26日、明らかにした。

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合同参謀本部(資料写真)=(聯合ニュース)

太極演習は朝鮮半島全面戦に備えた指揮所演習で毎年5〜6月に実施されてきたが、今年は南北、朝米(米朝)間の対話が円滑に進むよう、延期されていた。

 8月に実施予定だった韓米両軍による定例の合同指揮所演習「乙支フリーダムガーディアン」(UFG)が一時中止となっていることを踏まえ、今回の太極演習では均衡のとれた軍事の備えを維持するため、「危機管理および戦時転換」と「防御作戦」に重点を置く。

 実際の兵力と装備は稼働せず、コンピューター・シミュレーションを使う。合同参謀本部と陸海空軍の作戦司令部、前線の軍団級部隊は戦闘参謀団を、国防部と韓米連合軍司令部、陸海空軍の本部は対応班を、それぞれ編成する。

 合同参謀本部は「この演習を通して軍事の備えを確立し、任務遂行能力を引き上げる計画だ」と説明した。

 また、今年の太極演習は護国訓練(10月29日〜11月9日)と連係して実施される。合同参謀本部は太極演習の成果を高めるためとする。護国訓練は陸海空軍、海兵隊の合同作戦遂行能力の強化を目的に定例実施する防衛的な性格の野外機動訓練。

 同本部の関係者は「太極演習は定例的に行われる防御的な性格の演習で、(南北が9月に署名した)『板門店宣言の履行に向けた軍事分野合意書』に明示される『一切の敵対行為の全面的な中止』には含まれない」と強調した。

 韓米は朝米の非核化対話が進展するよう、今年UFGと韓米による二つの海兵隊合同演習を中止した。定例の韓米合同空中訓練「ビジラント・エース」の延期も検討中だ。

 合同参謀本部の関係者は「UFGなど一部の合同演習と訓練が猶予されたが、韓米間の緊密な軍事的連携と多様な水準の合同訓練などにより、韓米の連合戦力は変わりなく強固に維持されている」と述べた。

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聯合ニュース 2018-10-26 10:42