文在寅(ムン・ジェイン)大統領は1日、国会で来年度予算案の施政演説を行い、演説中も支持を求めて野党議員の方を見た。

藍色のスーツに青とグレーのストライプのネクタイをしめた文大統領は、国会で文喜相(ムン・ヒサン)国会議長ら5部要人、与野党指導部と歓談した後、午前10時2分頃、国会本会議場に入場した。文大統領は与党「共に民主党」議員席側の通路を通って演壇に向かい、李海チャン(イ・ヘチャン)代表ら与党議員と握手を交わした。

与党議員は35分ほど続いた文大統領の演説の間に21回拍手した。文大統領の演説の様子をスマートフォンで撮影する議員もいた。野党「自由韓国党」議員は、昨年のように謹弔リボンを付けたり抗議の文句が書かれた垂れ幕を掲げなかったものの、拍手しなかった。

包容成長や北朝鮮非核化など重要政策の方向性に言及する度に、文大統領は自由韓国党議員の方を見て目を合わせようとした。理解を助けるために本会議場の電光掲示板には昨年同様、プレゼンテーションの画面が準備されていた。演説が終わった後は、自由韓国党議員席の側に下り、4分ほど本会議場を回って与野党議員に握手を求めた。

施政演説に対する与野党の反応は交錯した。「共に民主党」の洪永杓(ホン・ヨンピョ)院内代表は、「私たちが指向すべき大韓民国の今日、未来を全て盛り込んだ予算」と評価した。一方、自由韓国党の金聖泰(キム・ソンテ)院内代表は、「国民の血税支出に対する心配なく470兆ウォンのスーパー予算を編成したようで気が重い」と話した。野党「正しい未来党」の金三和(キム・サムファ)首席報道担当は、「どの産業を戦略的に育成するのか、韓国の産業競争力をどのように回復させるのか具体的な案を明らかにすべきだった」と指摘した。


チャン・ウォンジェ記者 ホン・ジョンス記者

http://japanese.donga.com/List/3/01/27/1526789/1
東亜日報 02, 2018 08:30