アメリカの中国に対することし9月の貿易赤字は、前の月より4.3%増加して、1か月間の規模としては、過去最大の規模を更新しました。トランプ大統領は、貿易の不均衡の是正を強く求めていくことにしています。

アメリカ商務省は2日、ことし9月の貿易統計を発表し、国別で最も多い中国に対する貿易赤字は、402億ドル(日本円で4兆5000億円)となりました。

これは、前の月より4.3%増加し、1か月間の規模としては、過去最大を更新しました。

この理由について、市場関係者の間では米中の貿易摩擦が激しくなる中、中国による報復関税で、アメリカ産の大豆の輸出が減少した一方、中国に対し、家具や家電などへの関税上乗せを実施する前に、駆け込みで輸入が増えたという見方が出ています。

トランプ大統領は、今月下旬にアルゼンチンで開かれる主要20か国の首脳会議、G20サミットに合わせて習近平国家主席と会談する見通しで、貿易の不均衡の是正を強く求めていくことにしています。

一方、日本に対する貿易赤字は39億ドルと、前の月より34.7%減少したものの、中国、メキシコ、ドイツに次ぐ、4番目の規模となっていて、トランプ政権は、来年1月にも始まる、日米の貿易協定の交渉で、さらなる市場開放を求める方針です。

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NHK 2018年11月3日 1時30分