審理期間が200日を超え、これまでで最も長い裁判員裁判の判決が8日、神戸地方裁判所姫路支部で言い渡されます。3人を殺害したり、死亡させたりした罪などに問われ、死刑を求刑された被告に長期間の審理に臨んだ裁判員がどのような判断を示すのか注目されます。

この裁判員裁判はパチンコ店を実質的に経営していた韓国籍の中村春根、本名、陳春根被告(47)が、平成21年から23年にかけて、元暴力団員や会社社長を殺害したり、別の元暴力団員を監禁して死亡させたりしたなどとして合わせて7つの事件で殺人や監禁致死の罪などに問われたものです。

死亡したとされる3人のうち2人は、遺体が見つかっていません。

ことし4月から神戸地方裁判所姫路支部で審理が始まり、直接的な証拠が少ないことなどから、証人として延べ120人以上が法廷に呼ばれました。

初公判から判決までの審理期間はおよそ7か月、207日におよび、これまでの裁判員裁判で最も長かった160日を大幅に超えました。

今回の裁判で検察が死刑を求刑したのに対し、弁護側は一部の監禁の罪を除いて無罪を主張しています。

判決は8日午後2時から言い渡される予定で、長期間の審理に臨んだ裁判員がどのような判断を示すのか注目されます。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181108/k10011702521000.html
NHKオンライン 2018年11月8日 5時26分